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2011年02月20日

一升瓶に泣く・・・

一升瓶に泣く・・・駒込駅の周辺と言えば我らが渓の翁の巣「むかご」を思い出す。

残念だが今は閉店され渓語りの場が一つ消えた・・・


さて、話は私が幼少の頃。
年末も近づいたある日、母に頼まれて田端銀座へとおつかいに走った四つ上の兄と私。
確か小学校に上がる前だったから5~6歳の頃。
付き添いの兄は未熟児に生まれたために体格は贔屓目に見て私と同じ位で、痩せていたので
見た目は私の方が大きかった。

歳末で賑わう商店街で目的の買い物をした二人は、その上がりとして一回分の福引券を
手にしていた。時は歳末福引セールの真っ最中なのだ。
弟に花を持たせてくれた兄に甘えて私がガラガラを回した。
球が出ると同時に鐘が鳴りだし「当たり~!」と大きな声が上がる。

何等だったかは覚えていないが福引が当たったのである。
景品は醤油一升。

「おかあさん喜ぶよねぇ!」と二人して喝采をあげたのは言うまでもない。
嬉々として帰路につく二人。

ところが・・・

自宅からはどこに行くにも坂道を下るのであるから、帰りは登り道になるのは
道理である。
頼まれた買い物に加えて一升瓶1本というのが二人に重くのしかかった。
荷物を交代に交代にして歩くのだが所詮幼稚園生クラスの非力な二人、
重くて重くて仕舞には歩くのさえ前に進まない。絵に描いた様な
「はじめてのおつかい」の場面である。
ちょっとづつしか進まない歩調に容赦なく日は暮れて行く。
二人して大泣きしながら何とか家に辿り着いた時は真っ暗・・・
母に事情を話すと母も涙を流しながら抱きしめてくれた。

遠い遠い記憶ではあるが私にとっては兄や母を思い出す良き
材料となっている。
ちなみに翌年の歳末福引で私は熱海旅行を当てた。
その価値も分らぬ私に父親がそれを500円で買ってくれたのだが
これもまた良き思い出としておこう。(笑)



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