2011年02月19日
「銀座」という商店街

小学三年まで暮らした街は「銀座」だらけだった。「銀座」と言っても大昔のそれではなくて商店街の事だ。何故商店街を「銀座」と呼んだのかは想像に任せるが、当時の日本にはかなりの銀座が有ったのだろうと思う。そしてそのどれもが名前に違わず大変な賑わいを見せていたのだろう。
私が住む団地は高台に有り、どこに行くにも坂を下って行った。
上中里駅にはだらだらの坂を、田端や駒込には急な坂を下って行ったものだ。
よく買い物に行ったのは田端銀座や染井銀座、霜降銀座だった。
通りの両側に個人商店が立ち並び八百屋や魚屋がだみ声を張り上げてとても繁華な
風景に出会えたものだった。
当時はスーパーマーケットなどは無くこうした商店街に毎日出掛けては買い物をしていたものだ。
今では想像出来ないくらいに人々が行き交い賑やかに騒々しくも日常の生活の一部として明るい
空間に包まれた子供にとっては夢の世界だった。
商店もお客もお互いに軽口を交わしつつ品物とお金のやり取りをしていた。道路まではみ出して
並べられた色々な品物。何十mにも続く商店街には日常必要な品物は何でもかんでも売っていた。
Posted by 副隊長 at 16:56│Comments(0)
│日常
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