2009年10月23日
岩山(2005.1.10)
クライミングゲレンデ岩山 2005年1月10日 栃木県鹿沼市岩山
![岩山(2005.1.10)](//img01.naturum.ne.jp/usr/pengintai/050110iwayama005411-s.jpg)
新年を迎え「さて隊長と何処かの山に登ろうか?」と思案したが良い候補が無い。栃木県内では昨年暮れから新年にかけて雪が降ってぺんぎん登山隊が行くような低山でもさすがに雪が残っている。隊長が「雪の無い山が良い。」というので行き先は極端に限定されてしまった。ガイドブックを見て近場の山を探してみた。鹿沼市の郊外にある標高も隊長向きな岩山(328m)を見つけた。しかしガイドブックの写真ではかなりの岩場が有る様子である。岩山は低山ながら岩登り講習会のゲレンデとしてその筋には有名らしい。ぺんぎん隊はその筋ではないので当然のこと何も知らないのである。
![岩山(2005.1.10)](http://img01.naturum.ne.jp/usr/pengintai/050110iwayama005411-s.jpg)
新年を迎え「さて隊長と何処かの山に登ろうか?」と思案したが良い候補が無い。栃木県内では昨年暮れから新年にかけて雪が降ってぺんぎん登山隊が行くような低山でもさすがに雪が残っている。隊長が「雪の無い山が良い。」というので行き先は極端に限定されてしまった。ガイドブックを見て近場の山を探してみた。鹿沼市の郊外にある標高も隊長向きな岩山(328m)を見つけた。しかしガイドブックの写真ではかなりの岩場が有る様子である。岩山は低山ながら岩登り講習会のゲレンデとしてその筋には有名らしい。ぺんぎん隊はその筋ではないので当然のこと何も知らないのである。
![岩山(2005.1.10)](http://img01.naturum.ne.jp/usr/pengintai/050110iwayama0011-s.jpg)
日吉神社横を通り岩山ハイキングコースの看板に従ってヒノキ林の登山道を歩く。10分も歩かずに切り立った岩峰の下に飛び出した。上の写真中央一番右の岩の下である。ここからは岩場の歩きとなる。隊長にはいつものお散歩ヒモを着けて歩かせる。岩に切られた足場を頼りに結構微妙な登りやトラバースを越えて行く。
写真では隊長が果敢に岩壁にトライしている様に見えるだろうが、顔を見ると半ベソ状態なのである。うちの隊長は高いとこが嫌いなのである。滑れば間違いなく下まで落ちてくる斜面であるから真剣に登る。副隊長は斜面下で腕を組み見守るのみである。まあ、シャッターチャンスを待っていただけなのだが・・・
斜面上部で隊長がキョロキョロとルートを探している様子である。「まったく、道も探せないのかよ!」とブツブツ文句を言いながら登って行くと「ありゃりゃ、道がありませ~ん!」
いやいや最初から道など無くて岩に切られた足場なのだが、ここに来て岩に切られた跡が長い年月の間に削れて薄くなっているのである。隊長が単独で登るには無理で私が確保する足場も無い。「こりゃ結構楽しいお山ですね!」と隊長を励ましておいてルートを探す。大岩の奥の斜面に木立があり露出する根を手掛かりに登れそうである。「隊長、お尻押すから根っこを掴んで岩の上に上がろう!」
大岩の上に上がると単独登山のおじさんに出会った。隊長を見てニコニコ迎えてくれた。おじさんはもう帰りらしくて非常食として持って来た栄養ドリンクと水ようかんを分けてくれた。
「わしが孫を連れて来た頃はこんなに厳しい山じゃなかった気がするが・・・」おじさんはそう言い遠い昔を思い出している様子である。多分、山の厳しさは変わらないのだがおじさんの体力が変わったのだと思うのですが、違うかな?(笑)
おじさんが言うには先まで行ってしまうと結構な斜面の鎖場があるという。そこまで行ってしまうと車まで戻るのが大変だと言うので「そこそこの所で引き返して来ますから!」と言って別れた。
尚も岩場を登るとひょっこりとベンチのある山頂に飛び出す。八溝山塊から筑波山、前日光連山から男体山まで見渡せる。手の届く様な目の前には二股山が見える。
ここからは岩と岩の間をすり抜け鉄梯子を上りアップダウンのあるコースが続く。ちょっと微妙なバランスを要求される歩きに隊長は緊張の顔である。
「この辺でそこそこ?」と隊長が聞く。
「え、何?」と聞き返すと
「この辺がそこそこでしょ!」と隊長がいたずらっぽく笑う。
「まだだよ!」と歩き出すと
「もう、そこそこにしようよ!」と泣きを入れて来る。
先ほどのおじさんとのやり取りをちゃんと聞いている抜け目のない隊長なのである。
![岩山(2005.1.10)](http://img01.naturum.ne.jp/usr/pengintai/050110iwayama0039-s.jpg)
隊長の不思議な所は帰路の足並みが軽快な事である。これはどこに行った時でも同じである。来る時は怖がった斜面もトラバースもサッサと進んで行く。
頂上ベンチに座りコッヘルでお湯を沸かす。遠くの山々を眺めながら熱々のラーメンを啜り込む。こいつはどこの有名店ラーメンよりも美味しい。空は高く白い雲が群れて流れて行く。今年最初の登山は天気が良くて気持ちが良かった。
低山でも眺めの良い山はぺんぎん隊にとって名山である。
![岩山(2005.1.10)](http://img01.naturum.ne.jp/usr/pengintai/050110iwayama0051-s.jpg)
写真で見える岩の峰を右からA峰・B峰・C峰と呼ぶ。A峰とC峰の間の岩斜面が隊長が果敢に挑んでいる斜面である。C峰の上にベンチがあり”頂上ラーメン”を食べた場所である。C峰から数分で三番岩と呼ばれる岩稜に着く。ここから二番岩を越えて一番岩まで約1kmの縦走である。岩山の最高点は一番岩。一番岩を越えて尚も進むと長い鎖場に出て入山峠に下山することになる。全行程3時間強といったところだと思う。
まあ、ぺんぎん隊と同じ年頃のお子さんと登山するなら一番岩までで引き返す方が無難だと思う。
タグ :登山
Posted by 副隊長 at 07:01│Comments(0)
│登山記
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