2009年06月11日
福島県田子倉湖(2003・9・28)
サクラ咲く! 2003年9月28日 福島県田子倉湖
昨年から9月の最終日曜日は気の合う仲間と納竿釣行するようになった。渓流シーズンも9月末日で北関東のほとんどが禁漁期に入る。岩魚釣りしかやらない私だから禁漁期には全く釣り竿から遠ざかる事になる。今年のシーズンは雪深い春、梅雨を引きずった様な夏、台風の秋と思うような釣りが出来なかった。そんなシーズンも納竿日になって思い返せば楽しい思い出が沢山あった。そしてその思い出の最後を飾るために今日も楽しい日にしよう。
27日深夜、栃木県は既に禁漁とあって福島県へ向かう途中でのこと。
田島のコンビニで食料調達をして駐車場で談笑していると一台のエスクードが滑り込んで来た。
怪しげな男が二人降りて来る。釣り人ご用達のコンビニに立ち寄るくらいであるから釣り屋なのだろうが、そうは見えないところが尚更怪しげ。
と、意外にも気さくな性格らしいヒゲのおじさんが「こんばんは!どちらに行かれるんですか?」と問いかけて来るではないか・・・。釣り人にしか見えない清々しい我々に問い掛けて来るくらいだからあちらも釣り人なのだろうか・・。
話をしてみると結構面白く、連れの人は岩手県から遠征して来たと言う。
「何なら一緒に行きませんか?私の華麗なる遡行術と貴重な釣り姿が見られますよ。」とお誘いするが目的の場所がある様子で「遠くから来ているので上がりを早くしたいから・・・」と申し訳無さそうに断られた。きっと心に決めた穴場に行くのだろう。
それとも知らないおじさんに着いて行っちゃいけないと言われているのか・・・(爆)
「何かの記念に・・」と一緒に写真を撮ってお別れした。その時の写真が上なのだが、うちの仲間と電話番号の交換でもしているのか・・・。どおりで翌日の帰途中に釣果報告などして来たわけだ。(爆)
昨年から9月の最終日曜日は気の合う仲間と納竿釣行するようになった。渓流シーズンも9月末日で北関東のほとんどが禁漁期に入る。岩魚釣りしかやらない私だから禁漁期には全く釣り竿から遠ざかる事になる。今年のシーズンは雪深い春、梅雨を引きずった様な夏、台風の秋と思うような釣りが出来なかった。そんなシーズンも納竿日になって思い返せば楽しい思い出が沢山あった。そしてその思い出の最後を飾るために今日も楽しい日にしよう。
27日深夜、栃木県は既に禁漁とあって福島県へ向かう途中でのこと。
田島のコンビニで食料調達をして駐車場で談笑していると一台のエスクードが滑り込んで来た。
怪しげな男が二人降りて来る。釣り人ご用達のコンビニに立ち寄るくらいであるから釣り屋なのだろうが、そうは見えないところが尚更怪しげ。
と、意外にも気さくな性格らしいヒゲのおじさんが「こんばんは!どちらに行かれるんですか?」と問いかけて来るではないか・・・。釣り人にしか見えない清々しい我々に問い掛けて来るくらいだからあちらも釣り人なのだろうか・・。
話をしてみると結構面白く、連れの人は岩手県から遠征して来たと言う。
「何なら一緒に行きませんか?私の華麗なる遡行術と貴重な釣り姿が見られますよ。」とお誘いするが目的の場所がある様子で「遠くから来ているので上がりを早くしたいから・・・」と申し訳無さそうに断られた。きっと心に決めた穴場に行くのだろう。
それとも知らないおじさんに着いて行っちゃいけないと言われているのか・・・(爆)
「何かの記念に・・」と一緒に写真を撮ってお別れした。その時の写真が上なのだが、うちの仲間と電話番号の交換でもしているのか・・・。どおりで翌日の帰途中に釣果報告などして来たわけだ。(爆)
深夜の南会津をひた走り車止メに到着。明け方の冷え込みに震えながら着替えを済ませる。辺りが明るくなるのを待って沢割り。斉田・青山・平澤組と堀内・臺・荻野組に別れての入渓。
まずは斉田氏に筆を預け別働隊の動向を覗いてみる事にしよう。
「あちゃー、ここもだよ」行く沢には先行者と思われ形跡があいる。目指した沢の3つめである。しょうがないから去年行ったあの二股になっている沢に行くことにした。二股と言っても一つは鉱毒の沢らしく去年入渓したときは当たりもなかった。もう一つの沢に入ってみる、ここは良型の実績があるので少しは期待するが・・・。
入渓すると小滝が連続して出てくる。平澤氏が最初の一匹を釣り上げるが6寸位なので優しくリリースした。暫く行くと6m位の滝に出る、なんとか滝上にとチャレンジしたが左右共ひどい藪で断念。二俣まで戻るがまだ11時だ、隣にも見知らぬ沢(後で聞いたら有名な沢でした)があったので入ってみることにした。
渓相、水量はなかなか良い、早速釣り上がっていくと小さめの淵で良型がでる。
「やばい、釣れちゃった」
普通なら喜ぶところだが最近私が釣るのは”横取り”が多いらしい。直ぐ上に大場所がありそこで青山氏が8寸、平澤氏に9寸が出てなんとか安心する。
いやらしい小滝が出てきた。青山氏が無言でへつり始める。足下はツルツルで手元はホールドが少ない。「あ゛っ---」と大きな声を出して水没した。私と平澤氏は青山氏にザイルで確保していただき無事通過出来ました。この場でお礼申し上げます。
その後あたりが無くなり直滝が出てきた所で納竿とした。
と言う具合に先行者に悩まされながらも良型を上げた斉田氏、水風呂に首まで浸かった青山氏、平澤氏は健康の為に縦割りの半身浴をされたらしい。(笑)
兎に角、楽しいうちの納竿に我々も一安心だ。
さて、一方こちらの状況は・・・
開けた渓相の平瀬に仕掛けを振り込むとコンコンと気持ちよいアタリ、ヤマメだ。堀内・臺両氏は小さいながらもヤマメを釣り上げ遊んでいるが私一人が蚊帳の外。そう言えば昨年もヤマメを釣りながら遡行する仲間達を横目で見ながらの釣りだった。「木っ端ヤマメなんかどうでも良いけんね!」と顔で笑いながらどうでも良くない証拠に必死で餌を流れに乗せる努力をしている。野球だと何人分のアウトを取られたか知れないほどの空振りを繰り返したが、どんな三振王にもまぐれ当りはあるものでビシッ!と決まった快心の一振り。上顎に見事に鉤が刺さった鰭ピンのヤマメを手にした。
「どんなもんだい!」大きさ7cm・・・(笑)
いつまでもどこまでも木っ端ヤマメの猛攻にいささか辟易して来た頃、臺さんが岩魚を釣り上げた。木っ端イワナである。ひとまずイワナが出た事で期待感が出て来たがヤマメのアタリの方が遥かに多い。しかも餌のブドウ虫をくわえ切れない木っ端ばかりに閉口する。
三人で釣り上がるが期待感に胸を膨らませて投げ入れた仕掛けを木っ端ヤマメに撃退されて渋々順番を交代することの繰り返し。仕舞には三人とも、良さ気なポイントだろうが「お先にどうぞ!」と譲り合うほど呆れた状況。
「親は何処に居るんでしょうねぇ?」諦め半分のそんな苦笑いの最中・・・
足元をビュン!とすり抜ける魚影。デカイ!・・・しかもピンク色。堀内氏が大声で「に・し・き・ご・い!?」。魚影が飛び込んだ淵に駆け寄る3人。何だ?何だ?と覗いて見ればサクラマスではないか!
沢を遡上するサクラマスの姿などテレビでしか見たことが無い。すごい!すごい!と大はしゃぎの三人。消化不良の釣りもスッカリ忘れて気を良くして遡行を始める。すると小さな落ち込みの上流で40cm近いヤマメを軸に尺はあるかという二尾のヤマメが寄り添うように泳いでいる。ペアリングだ。流れに合わせて前後に微妙な動きを見せたかと思えばメスのヤマメを挟んで左右に入れ替わったりしている。無粋な釣り師が3尾に割り込むように餌を流すが反応も無い。こういったものは黙って観察するのが良いのである。
今度はその先、左曲がりの淵。ぶっつけの手前に50cmは遥かに越えた色も見事なサクラマスが泳ぐ。そのすぐ上手に同じ様な大きさの奴が急流の白泡を割るように白い尾ビレを半分も出して泳いでいる。ぶっつけに大型のサクラマスが3尾。まさに秋の渓にサクラが満開。
釣り師を圧倒するような光景の連続に竿を仕舞い込む。
遡上途中で忙しい中、無理を承知でお願いして一緒に記念撮影させて頂く。ご機嫌斜めのご様子に噛み合わせの悪そうな口で指でも噛まれたら大変だとばかりに流れにお帰り頂いた。
まずは斉田氏に筆を預け別働隊の動向を覗いてみる事にしよう。
「あちゃー、ここもだよ」行く沢には先行者と思われ形跡があいる。目指した沢の3つめである。しょうがないから去年行ったあの二股になっている沢に行くことにした。二股と言っても一つは鉱毒の沢らしく去年入渓したときは当たりもなかった。もう一つの沢に入ってみる、ここは良型の実績があるので少しは期待するが・・・。
入渓すると小滝が連続して出てくる。平澤氏が最初の一匹を釣り上げるが6寸位なので優しくリリースした。暫く行くと6m位の滝に出る、なんとか滝上にとチャレンジしたが左右共ひどい藪で断念。二俣まで戻るがまだ11時だ、隣にも見知らぬ沢(後で聞いたら有名な沢でした)があったので入ってみることにした。
渓相、水量はなかなか良い、早速釣り上がっていくと小さめの淵で良型がでる。
「やばい、釣れちゃった」
普通なら喜ぶところだが最近私が釣るのは”横取り”が多いらしい。直ぐ上に大場所がありそこで青山氏が8寸、平澤氏に9寸が出てなんとか安心する。
いやらしい小滝が出てきた。青山氏が無言でへつり始める。足下はツルツルで手元はホールドが少ない。「あ゛っ---」と大きな声を出して水没した。私と平澤氏は青山氏にザイルで確保していただき無事通過出来ました。この場でお礼申し上げます。
その後あたりが無くなり直滝が出てきた所で納竿とした。
と言う具合に先行者に悩まされながらも良型を上げた斉田氏、水風呂に首まで浸かった青山氏、平澤氏は健康の為に縦割りの半身浴をされたらしい。(笑)
兎に角、楽しいうちの納竿に我々も一安心だ。
さて、一方こちらの状況は・・・
開けた渓相の平瀬に仕掛けを振り込むとコンコンと気持ちよいアタリ、ヤマメだ。堀内・臺両氏は小さいながらもヤマメを釣り上げ遊んでいるが私一人が蚊帳の外。そう言えば昨年もヤマメを釣りながら遡行する仲間達を横目で見ながらの釣りだった。「木っ端ヤマメなんかどうでも良いけんね!」と顔で笑いながらどうでも良くない証拠に必死で餌を流れに乗せる努力をしている。野球だと何人分のアウトを取られたか知れないほどの空振りを繰り返したが、どんな三振王にもまぐれ当りはあるものでビシッ!と決まった快心の一振り。上顎に見事に鉤が刺さった鰭ピンのヤマメを手にした。
「どんなもんだい!」大きさ7cm・・・(笑)
いつまでもどこまでも木っ端ヤマメの猛攻にいささか辟易して来た頃、臺さんが岩魚を釣り上げた。木っ端イワナである。ひとまずイワナが出た事で期待感が出て来たがヤマメのアタリの方が遥かに多い。しかも餌のブドウ虫をくわえ切れない木っ端ばかりに閉口する。
三人で釣り上がるが期待感に胸を膨らませて投げ入れた仕掛けを木っ端ヤマメに撃退されて渋々順番を交代することの繰り返し。仕舞には三人とも、良さ気なポイントだろうが「お先にどうぞ!」と譲り合うほど呆れた状況。
「親は何処に居るんでしょうねぇ?」諦め半分のそんな苦笑いの最中・・・
足元をビュン!とすり抜ける魚影。デカイ!・・・しかもピンク色。堀内氏が大声で「に・し・き・ご・い!?」。魚影が飛び込んだ淵に駆け寄る3人。何だ?何だ?と覗いて見ればサクラマスではないか!
沢を遡上するサクラマスの姿などテレビでしか見たことが無い。すごい!すごい!と大はしゃぎの三人。消化不良の釣りもスッカリ忘れて気を良くして遡行を始める。すると小さな落ち込みの上流で40cm近いヤマメを軸に尺はあるかという二尾のヤマメが寄り添うように泳いでいる。ペアリングだ。流れに合わせて前後に微妙な動きを見せたかと思えばメスのヤマメを挟んで左右に入れ替わったりしている。無粋な釣り師が3尾に割り込むように餌を流すが反応も無い。こういったものは黙って観察するのが良いのである。
今度はその先、左曲がりの淵。ぶっつけの手前に50cmは遥かに越えた色も見事なサクラマスが泳ぐ。そのすぐ上手に同じ様な大きさの奴が急流の白泡を割るように白い尾ビレを半分も出して泳いでいる。ぶっつけに大型のサクラマスが3尾。まさに秋の渓にサクラが満開。
釣り師を圧倒するような光景の連続に竿を仕舞い込む。
遡上途中で忙しい中、無理を承知でお願いして一緒に記念撮影させて頂く。ご機嫌斜めのご様子に噛み合わせの悪そうな口で指でも噛まれたら大変だとばかりに流れにお帰り頂いた。
タグ :釣行記
Posted by 副隊長 at 09:01│Comments(0)
│遡行記
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