スズランとギョウジャニンニク
スズラン(毒)と
ギョウジャニンニク(食)
これは
ギョウジャニンニクです。
深山に生える多年生草で強い臭気があります。
葉は2片ですが、まれに3片あるものもおります。
葉柄の下半は、茎の下部を抱いていて、上部には
暗紫色の細点があります。
これは
スズランです。
高山に生える多年草で、根茎が横に伸び、茎が立ちます。
スズランの下部の葉柄の基部は、さや状の鱗片葉に包まれ、臭いはありません。
要点
ギョウジャニンニクの下部の葉柄の基部は茎を抱き、ニンニクのような臭いがあります。
名前の通りニンニクの臭いがします。
スズランに臭いはありません。
バイケイソウ類やイヌサフランの新芽とも間違えやすいので注意が必要と言われます。
スズラン、バイケイソウ、イヌサフラン共にニンニクの臭いはありません。
イヌサフランの新芽
中毒症状
スズランはどの部位にも毒性があり心不全を起こします。
山菜もキノコも採り慣れた人から見ると「何で?」と思える間違いがあります。以前のブログにも書きましたがバイケイソウとギョウジャニンニクやシイタケとツキヨタケの間違いなどがそれです。
でも、実際に事故は起きているわけで、同じに見える人には見えるのだと改めて思った次第です。
「そんなの違いはすぐわかるからダイジだよ!」
山菜採りでもキノコ採りでも、これは禁句とする方が安全なのでしょう。
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